ニードルピンが取れない場合

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ニードルピンが取れないときの対処方法

STEP
潤滑油をネジ部に吹きかける

潤滑油をネジ部に吹きかけて、ネジ部の潤滑性を良くします。ただ、ピンが締まっている状態で吹きかけてもネジ部まで浸透しないので、潤滑油を吹きかけてあとは、ニードルピンの先端を軽くハンマーなどで叩いてみてください。振動で潤滑油がネジ部に浸み込み回せるようになる可能性があります。但し、あまり強く叩くと、ネジ部が痛む可能性もあるので、適度な強さで何回か叩いてみてください。私のお勧めはKURE5-56です。叩いた後にピン回しで回してみてください。

STEP
ピンが摩耗してピン回しが空回りするならペンチを利用

ピンが摩耗してピン回しが空回りして、ピンを回せないときは、ペンチで回わすのが良いかも。ペンチもいろいろとあるけど、普通のペンチでも回せないときは「株式会社エンジニア」のネジザウルスがおすすめ。錆びたネジや潰れたネジも独自の先端形状と溝で力強く回すことができます。ネジザウルスでも掛かりが悪くて、滑ってしまう場合は、ピンを棒やすりなどで削って平らな面を作ってください。

STEP
万力に挟んで回す

STEP1,2で外せなければ、最終手段で万力にピンを挟んで、スパイクを回すことで外れるかもしれません。万力は中学校や高校の工作室にあったのを見たことが無いでしょうか?この万力にピンを挟んで、思い切って回したら、外れるかもしれません。ただ、力加減ではスパイクが壊れてしまう可能性があるので十分注意して回してみてください。万力を使いたいときは近くの中学校や高校、または各都道府県にある産業技術センターなどに問い合わせみてください。または、会社勤めであれば工場などにある可能性があるので、会社の人に確認してみてください。

STEP
ピンをコールドスプレーで冷やしてみる

ピンをコールドスプレーで冷やすと、熱収縮でピンが若干小さくなります。それを利用して外れるかもしれません。ただ、できるだけピンだけを冷やさないと、スパイク側のネジ部も収縮するので気を付ける必要があります。また、プラスチックを冷やしすぎると、脆くなり軽い衝撃でも破壊される可能性があるので、ピンをコールドスプレーで冷やすのは、破損覚悟の最終手段かもしれません。

STEP
ピンが取れた後は・・ネジ部の確認

ピンが取れた後は、ネジ部が痛んでいないかカニング必要です。新しいピンを手回しで入れてみて、ネジの最後まで回せるか確認してみてください。もし、新しいピンが手まわして回らないときはスパイクのネジ部が痛んでいます。

STEP
ネジ部が痛んでいた場合は?
  1. ネジ部に潤滑剤を塗る。(スパイク側、ピン側 両方)
  2. 鉄製の新しいピン(軽量ニードルピンは不可)をネジ部に入れ硬いところまで回す。
  3. ゆっくりと90°程度まで回してから外す。
  4. ピンのネジ部とスパイクのネジ部をウェスやティッシュなどで綺麗にする。
  5. 再度、ピンを入れ1~4を繰り返す。これで最後まで回せるようになれば、ネジ部が再生できました。
  6. 回せない場合はネジ再生用のタップという工具を使って、ネジ部を切り直しする必要がありますが、使ったことが無い人が使うと、逆にネジ部がひどくなるため使ったことがある人に頼んでください。

こちらの方法はあくまでも、一般的な外し方になりますが、このやり方でスパイクが破損する可能性があります。この取り外し方を利用する場合は、自己責任でお願いします。

スパイクのピンが外れなくて廃棄予定のスパイクはありますか?

ピンが外れないスパイクがお手元にございませんか?
弊社では、SPIKESプロジェクトの一環として、ピンの取り外しやネジ部の修復に取り組んでおります。そのため、まだ使用したいがピンが外れないために廃棄しようと考えているスパイクを募集しております。ご興味のある方は下記の問い合わせフォームからご連絡ください。応募条件は以下の通りです。

  • ピンが外れた状態でご提供いただけるスパイクをお願いいたします。
  • ピンが外れたスパイクは返却いたします。もしピンが外れない場合は、弊社で破棄するか、着払いで返送することに同意してください。ピンが外れた場合の返送費用は当社が負担いたします。
  • 弊社の作業能力には限りがあり、現時点では約2週間程度のお時間をいただきます。お急ぎの場合はご対応できかねますことをご了承ください。また、状況によっては2週間以上かかる場合もございます。
  • 送付いただくスパイクは、土などの汚れがないように清掃をお願いいたします。
  • 外れるピンは全て外して送付してください。
  • ピンの取り外し手順はブログ、SNS、YouTubeなどで公開する予定です。

注意事項:

  • ピンが外れることに対する補償はございません。
  • ピンが外れない場合やスパイクが破損する可能性があり、その場合は再生ができないかもしれませんので、予めご了承ください。
  • スパイクの送付に関しては、元払いでお願いいたします。着払いでの送付については受け取りをお断りいたします。

ピンが取れなくなる可能性を減らす

ピンを取り付ける場合に注意をして、砂などの異物が入らない、ネジが硬いのを無理に回さないようにすれば、取れなくなる可能性は非常に少なくなります。下記でニードルピンの取り付け方を説明してますので、ご一読いただけたらと思います。

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