ニードルピンの長さを決めるには?

目次

ニードルピンの長さを決め方は?

サイズの決め方についてご提案します。

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種目で大体の長さを決める

種目によってニードルピンの長さは変えることによって、最高のパフォーマンスを出すことができます。短距離や跳躍は7mm、中距離は7~5mm、長距離は5~3mmが目安になります。目安に従って、ピンの長さを選定して使ってみてください。

100~200m200~400m400~1500m1500m以上跳躍
3mm×××
4mm×××
5mm×
6mm
7mm
種目別の一般的なピンの長さ

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筋力への負荷を確認

ニードルピンを付けて練習をおこない、抜き差しの感覚や脚の筋肉への負担などを確認する。抜き差しに筋力を使って、負荷が高ければピンの長さを短くしてみる。逆に筋肉への負荷があまり感じない場合は、ピンを長くして、接地時のパワーを増やすことも良いでが、ピンが長いとエネルギーを地面に伝えやすくなる反面、脚への負担が高くなります。そのため、脚への負担を減らしたい場合は、ピンを短くする必要があります。

筋肉への負荷が高いと、肉離れの危険性が高まります

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タータンとの相性を確認する

競技場のタータンの種類によっても、長さを変えることを推奨します。ノンチップタータン(高速タータン)の場合は、表面が比較的なめらかで、ピンの跳ね返りが良いため、スピードが出やすいですが、脚への負担が大きいです。このような高速タータンで練習する場合は、ピンの長さを短くして脚への負担を減らし怪我を防止する必要もあります。昔からある陸上競技場はチップタータンが多いです。こちらは弾力があるため、短いピンだと、引っかかりが少ないため少し長めのピンでうまく地面をとらえたほうが良い場合があります。競技場のタータンの性質によって、長さを調整してください。

30年前は陸上競技場はチップタータンが当たり前でした。

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故障明けや疲労が溜まっている場合は?

故障明けや筋肉に疲労が溜まっている場合は、ピンの長さを極端に短くしてみるのも良いです。通常であれば、3mmのニードルピンは長距離で使いますが、脚への負担を減らしたい場合は、短距離でも使ってみてください。脚への負担が少ないことがよくわかると思います。折角、故障が良くなってきたのに無理をしてまた故障してしまったら、シーズンを棒に振ってしまいます。故障明けは無理せず、ランニングシューズから初めて、そのあとは短いニードルピンでスパイクでの練習を再開することをお勧めします。

左から3mm、4mm、5mm

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まとめ
  1. 競技種目によって、、大体の目安があるので、目安を参考に長さを決定する。
  2. 脚の筋力への負荷を考慮して、ピンの長さを調整する。
  3. 陸上競技場のタータンの種類、弾力性や反発性を考慮してピンの長さを変える。
  4. 故障明けは、負荷を減らすため短距離でも思い切って3㎜程度の短いピンで練習を再開する。

今回はニードルピンのピンの長さの選定方法の考え方について、ご紹介させて頂きました。この選定方法を参考にしていただき、記録更新、怪我の防止に努めていただけたらと思います。

下記でニードルピンの取り付け方を説明してますので、ニードルピンの付け替えのときの参考にしていただけらと思います。取り付け方法を間違うとピンが外れなくなる場合もあるので注意願います。

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