アディダスのアディゼロ アンビションのニードルピンが取れない
下記の写真が添付されて、取り外し依頼がありました。
依頼内容
息子がピンを外そうとしたところ1つだけ外れず、無理矢理外そうとして先がけずれてしまいました。色々ネットで検索して試行錯誤しましたがどうにもならず、こちらのサイトを見つけたので連絡させていただきました。

三連続のピンが折れたドリル加工になります。最近、アルミ製のピンが折れて取り外し依頼が多いのでドリル加工も慣れてきました。
まず、スパイクが当社に到着後、折れた個所をヤスリで平らにして、ドリルで穴あけがしやすいようにします。


【⚠注意】アルミ製ピンなら加工は可能ですが、鉄製ピンは別物です。強度が高く、ドリルでの穴あけは極めて困難。当社でも実際にアシックス製の鉄ピンで加工を断念し、取り外しに大変苦労した事例があります。無理な作業はかえってリスクを高めるため、状況に応じて臨機応変に作業を変えていきます。
ヤスリで平らにした後は、ドリル加工になります。ドリルで加工しながらエクストラクターが取り付くか、ドリル加工をしながら、調整していきます。写真の穴あけは未だ、途中の状態です。


何回か穴あけしながらエクストラクターをしっかりと食い込むようにしました。前回は袴まで毛すらないと回りませんでしたが、今回は袴を削らなくても回りました。


ピンが取れたらお掃除に入ります。まずは作業中に出た細かな切子をしっかり払い落とし、その後でネジ部の状態を丁寧にチェック。今回、取り外した箇所のネジは痛んでなかったのでそのままの状態で返却させて頂きました。

余談
今後も、取り外しが困難なピンがありましたら、引き続き対応させていただきます。ご連絡をお待ちしております。
最近は折れたピンの取り外し依頼が増えております。アルミ製のピンはネジ部に砂などの異物が入っていても、材質がやらかいため、無理をすれば回すことはできます。ただ、異物が入った状態で固定すると外すときに外れなくなることが多いです。ピンを取り付けるときはネジ部をしっかりと掃除してから取付を行ってください。
ニードルピンが取れない場合は
なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。それでも取れない場合は、お問い合わせからご連絡いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。



