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データ3 同じ形状でもエネルギロスが違う。NS処理の効果

NS NEEDLE PIN / RESISTANCE ANALYSIS

NSニードルピンの効果を、
「刺す・抜く」で比較。

長さ7mmのニードルピン4種類を天然ゴムへ6mm押し込み、完全に抜けるまでの荷重を各3回測定。ピンが刺さってから抜けるまでの動きを、平均ヒステリシス曲線とエネルギーで比較しました。

POINT

刺さってから抜けるまでのエネルギーロスが最も小さかったのは「NSニードルピン チタン合金製」。
通常ニードルピンより8.4%小さく、刺すために必要なエネルギーと刺すときの最大荷重も最小でした。

測定結果から分かる、4種類の特徴

比較基準・標準型

ニードルピン

特殊な表面処理を施していない基準となるニードルピン。刺さってから抜けるまでのエネルギーロスは170.55mJで、NS加工3種類との比較基準になります。

  • 170.55mJ|刺さってから抜けるまでのエネルギーロス
  • 204.19mJ|刺すために必要なエネルギー
  • 89.00N|刺すときの最大荷重

低ロス・DLC

NSニードルピン DLC

刺さってから抜けるまでのエネルギーロスは163.71mJで、通常ニードルピンより4.0%小さい結果。DLCコーティングによる耐摩耗性も備えた上位仕様です。

  • 163.71mJ|刺さってから抜けるまでのエネルギーロス
  • 204.75mJ|刺すために必要なエネルギー
  • 3.931mJ|抜くときの抵抗エネルギー

抜けの良さ

NSニードルピン

刺さってから抜けるまでのエネルギーロスは、通常ニードルピンより1.5%小さい結果。抜くときの抵抗エネルギーは4種類で最小となり、NS加工を試しやすい基本モデルです。

  • 167.98mJ|刺さってから抜けるまでのエネルギーロス
  • 3.126mJ|抜くときの抵抗エネルギー
  • 21.50%|反発率

3回の平均で比較したヒステリシス曲線

ヒステリシスグラフの見方

  • 横軸:ピンが動いた距離(mm)
  • 縦軸:ピンに加わった荷重(N)
  • 上側の曲線:ピンを刺すとき
  • 下側の曲線:ピンを抜くとき

1本の線は、同じピンを3回測定した曲線を平均したものです。上側の「刺す動き」から右端で下側の「抜く動き」へつながり、左端へ戻るまでを一つの連続した線で表しています。

上下の曲線で囲まれた面積が、ピンが刺さってから抜けるまでに元へ戻らなかったエネルギーです。この面積が小さいほど、一連の動きで失われるエネルギーが少ないことを示します。今回はタータンの代わりに天然ゴムを使用しています。

刺さってから抜けるまでのエネルギーロス = 刺すために必要なエネルギー − 反発エネルギー + 抜くときの抵抗エネルギー

4種類の平均測定値

表は横にスクロールすると、すべての項目を確認できます。

◎ 最小:抵抗やエネルギーロスが最も小さい項目  ◎ 最大:反発エネルギーが最も大きい項目  数値は3回の平均(±標準偏差)

ピン刺すために必要な
エネルギー
刺すときの
最大荷重
反発エネルギー抜くときの
抵抗エネルギー
刺さってから抜けるまでの
エネルギーロス
ニードルピン204.19mJ±7.4289.00N±2.4638.49mJ±1.494.844mJ±0.071170.55mJ±5.97
NSニードルピン DLC204.75mJ±0.8991.30N±0.3544.97mJ±0.853.931mJ±0.164163.71mJ±1.29○ 低ロス
NSニードルピン チタン合金製195.20mJ±2.51◎ 最小86.07N±0.61◎ 最小42.18mJ±0.553.270mJ±0.504156.28mJ±3.54◎ 最小
NSニードルピン210.00mJ±4.9591.07N±0.8445.15mJ±1.10◎ 最大3.126mJ±0.103◎ 最小167.98mJ±3.82○ 低ロス

※刺すために必要なエネルギー、刺すときの最大荷重、抜くときの抵抗、刺さってから抜けるまでのエネルギーロスは、数値が小さいほど抵抗が少ないと評価しています。反発エネルギーは大きいほど必ず優れているという意味ではありません。

再分析から得られた結果と考察

NS3種類は低い平均値

通常ニードルピンと比べた刺さってから抜けるまでのエネルギーロスは、DLCが4.0%、チタン合金製が8.4%、標準NSが1.5%小さい結果でした。NSの3種類すべてが通常ニードルより低い平均値を示しました。

チタン合金製が総合1位

チタン合金製は、刺さってから抜けるまでのエネルギーロス、刺すために必要なエネルギー、最大荷重が最小。刺さるときから抜けるまで総合的に抵抗が小さいピンと評価できます。

標準NSは抜く抵抗が最小

標準NSニードルピンは、抜くときの抵抗エネルギーが4種類で最小。抜けやすさと導入しやすさを両立した基本モデルと考えられます。

学術的に適切な結論:今回の天然ゴム・6mm押し込み・各3回という条件では、NSニードルピン3種類は通常ニードルピンより刺さってから抜けるまでのエネルギーロスが低い平均値を示し、とくにチタン合金製で最小となりました。ただし差は1.5〜8.4%で、測定値のばらつきが重なる組み合わせもあります。走行性能を断定せず、今回の条件で確認された「低抵抗の傾向」と表現するのが適切です。

特徴から考える、おすすめの使用場面

総合おすすめ

NSニードルピン チタン合金製

抵抗と重量をできるだけ抑えたい大会用に。

  • 一歩ごとの抜き差しを軽くしたい
  • 短距離・ハードルで素早い接地を重視したい
  • 7mmピンを使う跳躍種目で軽量性も求めたい

3つの主要指標で最小。低抵抗を最優先する選択です。

低ロス+耐摩耗

NSニードルピン DLC

低い抵抗を長く維持したい練習・大会用に。

  • 大会だけでなく質の高い練習でも使いたい
  • 低ロスと表面の耐摩耗性を両立したい
  • 通常ニードルから上位仕様へ変更したい

刺さってから抜けるまでのエネルギーロスが4種類で2番目に小さい値。低ロスと耐久性を重視する選択です。

NSの基本モデル

NSニードルピン

抜くときの抵抗が4種類で最小。日常の練習からNS加工を試したい場合に向く、価格と性能のバランスを重視した選択です。

標準型

ニードルピン

特殊な表面処理を施さない標準型。シンプルなニードル形状や、コストを抑えた練習用として使いたい場合の選択肢です。

測定結果の適用範囲:使用素材は天然ゴムで、実際のタータンとは硬さ・表面状態が異なります。また、各ピン3回の測定は製品間の傾向を確認するもので、走行タイム、接地時間、疲労、グリップ力を直接測定したものではありません。

SPIKES RECOMMENDATION

最も低い抵抗を求めるなら、NSニードルピン チタン合金製。

NSニードルピン3種類はいずれも通常ニードルピンより、刺さってから抜けるまでのエネルギーロスが小さい平均値を示しました。大会で低抵抗を最優先するならチタン合金製、低ロスと耐摩耗性ならDLC、日常からNS加工を試すなら標準NSニードルピンがおすすめです。

※測定条件:株式会社イマダ製 荷重―変位測定ユニット、ヘッド送り速度6mm/s、ピン長さ7mm、押し込み量6mm、天然ゴム、各ピン3回。掲載値は平均±標準偏差です。4種類・合計12回の荷重―変位データから再計算しています。

NSニードルピン使用者の声

陸上競技で活躍する5名のアスリートから寄せられた感想を、要点が伝わる形で紹介します。感じ方や効果には個人差があります。

VOICE PHOTO 01

大崎 健太さん

陸上選手&短距離コーチです。トレーニングメニューやシューズレビューをブログで発信中
関西実業団3連覇/400m 46”59
おおけんスプリントブログ

使用ピン:NSニードルピン チタン合金製

とにかくNSニードルピンは地面との接地抵抗がありません! 今までは特に気にせずに付属のピンを使っていたのですが、NSニードルピンを使うと接地の抵抗の少なさとグリップ力の良さに気づきました。 また耐久性にも優れているので、練習やレースで使い込むこともできるので安心です。 スパイクピンは地面に最も近い部分であり、こだわることのできる唯一の部分です。 このNSニードルピンという地面との接地抵抗が少ないものを使えるのは、僕の走りにとても合っているのでこれからも使いたいと思います!

VOICE PHOTO 02

ケンちゃん

陸上/企画系YouTubeハラケンチャンネルのケンちゃんです。2025年7月現在チャンネル登録者数 5.15万人
PB:10秒59 
Youtube【ハラケンチャンネル】

使用ピン:NSニードルピン DLC

NSニードルピンはまずなんと言っても軽い!!通常のニードルピンと持って比べても明らかにわかる重さの違い。 また、ズボラな私はニードルピンでコンクリや土の上も歩いてすぐ削ってしまうのですが、NSニードルピンは耐久性も高いです! 走っている時の抜けの良さも0.01秒を追い求めるスプリンターには拘ってもらいたいポイント。 これからも細部まで拘って100点の準備でスタート地点に立ちたいと思います!

VOICE PHOTO 03

高橋 明日香さん

20年以上のキャリアを持つ100m専門のベテランスプリンターで、実業団と仕事を両立しながら今も進化している注目の選手です。PB:11秒50 
Instagram

使用ピン:NSニードルピン ショートネジ

今まで他社製のニードルピンを使用していましたが、NSニードルピンに変えて初めて走った際に、その軽さを実感しました! 実際に走ってみると、軽さだけでなく程よい摩擦もあり、地面にしっかりとパワーが伝わる感覚があり、とても走りやすかったです! 接地の安定感も感じられ、安心して踏み込める印象でした! また、ピンの種類が豊富に揃っているため、その日のコンディションやトラックの状態に合わせて使い分けできる点も魅力だと感じました。😊

パフォーマンスを引き出すうえでも、こうした細かな調整ができるのは大きなポイントだと思います。 ぜひこの軽さと感覚を体感してみてください。👐

VOICE PHOTO 04

四方 悠瑚さん

800mを主戦場に活躍する中距離ランナー。努力と工夫を重ねて着実に成長を続ける選手です。
2025年,2026年日本陸上競技選手権大会:2位 800m PB:1分46秒30
Instagram

使用ピン:NSニードルピン DLC/チタン合金製 5mm

近年、ニードルピンが主流になりましたが、最初からついているピンでは負担が大きく感じ、どんなスパイクにも5mm平行ピンを取り替えて使用していました。 お試しでspikesさんのニードルピンを使用した際に、ニードルピン特有の地面との引っかかりを感じず、スムースな走りができました。 効果は様々だと思いますが、特に接地回数が多い中長距離での後半の脚持ちに繋がると感じています。ぜひ、お試ししてみてください。

VOICE PHOTO 05

森田 俊一さん

スポーツパフォーマンスコーチ・アスリートとして活動しながら、冬季ソリ競技でも日本代表入りを目指して活動中。
110mHハードルM30日本記録保持者。2025年アジアマスターズ陸上競技選手権 M35クラス優勝

使用ピン:NSスーパーニードルピン チタン合金製

SPIKES製のニードルピンは、スパイクの機能を1つ上のレベルに引き上げてくれる製品であると感じています。 NS加工されたニードルピンは、グリップを残したまま抜けが非常に良くなります。 タータンに引っかかる時間が短くなることで、厚底スパイクのプレートを曲げて反力を得るタイミングとのズレが起きにくくなる印象です。 特に110mHでは、接地時間を短くしながら強く力を伝える必要があります。 その中で、厚底スパイクの反発と抜けの良さを両立できる点に、この製品の魅力を感じています。 耐久性も高いので、練習でも積極的に使える点も素晴らしいと思います。 厚底スパイクを履いていてピッチが上がりにくかったり、身体の後方で脚が回転することに悩んでいる方に特にお勧めしたいです。

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抵抗を減らすピンを、次の一本に。

用途や素材に合わせて、自分の走りに合うNSニードルピンをお選びください。

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