Nikeのマックスフライ 2のニードルピンが取れない
当社の公式WEBストアから連絡があり、当社のHPから、問い合わせするとエラーが出てしまい連絡ができないとのこと。そのため、メールでのやり取りで下記の内容を確認し、取り外しを受け付けさせていただきました。また、7月は手の手術をすることから、作業は8月以降になることも了承いただきました。
依頼内容
依頼者が行った作業を確認したところ、下記の連絡ありました。
行った作業は
①ペンチで取る試み
②潤滑油をし、ネジザウルスで取る試み
③ヤスリで削って再度試み
以上の順です。
これ以上やるとスパイク自体を傷つけるのではないかと思いできていません。

手術後の指の痛み減ってきたことから、予定よりも早く7月下旬に作業を行いました。まず、潤滑剤を吹き付けてネジザウルスで回してみましたが、直ぐに空回りしてしまいます。依頼者もヤスリを使い、ピン掛かりを削る作業をしていることから、かなりピンが細くなっていましが、一度、ヤスリ掛けをしてから、回す作業を行ったところ、ピンが折れてしまいました。


この状態なると、ネジザウルスなどで外すことができなくなるため、まず、ピンの袴を削る作業を行いました。袴を削ることで、ネジ部のテンションが緩むため回りやすくなります。また、マイナスドライバで衝撃を与えて回すための箇所も併せてヤスリで作っていきました。

マイナスドライバーを当てて、ハンマーで衝撃を与えながら、何回か潤滑剤を付けていきます。30~40回ほど、叩いたところ、ネジが緩みどうにか取り外しができました。

ヤスリで袴部を削ったため、注意して作業を進めますがスパイクの部分にも傷がついてしまいます。

ピンが取れた後は、全てのネジに痛みが無いか確認してから、返却を実施しております。今回は、ネジ部の痛みはなかったので、タップ作業は行いませんでした。
余談
お客様に今回の作業内容を報告したところ「力がいる作業を、予定よりも早く対応して頂きありがとうございます。
画像を見て、息子も喜んでおります。傷とホームページ記載について、承知しました。ピンの購入等で今後もお世話になります。 よろしくお願い致します。」のお言葉を頂きました。できるだけ傷をつけないように作業がするよう、今後も一層の技術力向上に努めたいと思います。
ニードルピンが取れない場合は
なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。それでも取れない場合は、お問い合わせからご連絡いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。
