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ニードルピンが外せない Part.16

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アディダス アディゼロ アンビションのニードルピンが外せない。

下記の写真が添付されて、取り外し依頼がありました。

依頼内容

「ネジが硬すぎてニードルピンが外れなくなったのでペンチで回してたらピンの先が折れてしまって取れなくなってしまい、ドリルなどで穴開けようと思ったのですが、穴が開かずどうしたらいいか悩んでます。まだ履けるスパイクなので勿体なくて外してもらえませんでしょうか?」

ピンの種類を確認したところ、ニードルピンは「アディダスの付属品か もしくは当社の7mmニードルピン」とのこと。

写真を見ると、すでにピンの先端が無くなっており、当社製のピンであれば、鉄製なのでかなり困難な状況と思われます。お客様には、かなり難しい作業になることはご連絡させて頂き、スパイクを送付してもらうようにしました。

送られてきた写真

スパイクが届いて、ピンを確認してみるとアルミのような色であるので、アルミ製と考えられるのでドリルで穴を開けて、エキストラクターで取り外すことにしました。

ドリルでの穴あけ作業は、とにかく慎重さが命です。まずはφ1.5㎜の細いドリルで下穴を開け、確実に芯を捉えます。そこから段階を踏んで、φ2.0㎜、さらにφ2.5㎜へとサイズを上げていく。無理に一気に広げようとすれば、ドリルがブレてピンを傷めたり、最悪スパイク本体にダメージを与える危険もある。だからこそ、一手一手、神経を研ぎ澄ましながら、正確に掘り進めていきます。

ドリルで穴あけ
エキストラクターを差し込む

【⚠注意】アルミ製ピンなら加工は可能ですが、鉄製ピンは別物です。強度が高く、ドリルでの穴あけは極めて困難。当社でも実際にアシックス製の鉄ピンで加工を断念し、取り外しに大変苦労した事例があります。無理な作業はかえってリスクを高めるため、状況に応じて臨機応変に作業を変えていきます。

ピンが取れた後

ピンを取り外した後は、仕上げとしてスパイクのお掃除に入ります。まずは作業中に出た細かな切子をしっかり払い落とし、その後でネジ部の状態を丁寧にチェック。今回、取り外した箇所のネジが少し痛んでいたため、タップで軽くネジを再生しました。

清掃後のスパイク

余談

今回はドリル加工のときに力加減を間違えて、ドリルを少し、インナー迄貫通させてしまいました。Nikeのエア搭載スパイクであったらパンクさせてしまった可能性があり、今回はエアが無かったので少しほっとしました。ただ、お客様には、もちろん連絡させて頂き、ご了解を頂きました。
お客様からの返信メールは下記となります。
「走ることに問題なければ全然大丈夫です。取って頂いて有難うございます。これで冬季練習に使えます。感謝申し上げます」
今後も取れないピンがありましたら、取っていきたいと思います。ご連絡お待ちしております。次のスパイクが送られてくる予定ですので、また、明日から頑張って修理していきたいと思います。

ニードルピンが取れない場合は

なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。それでも取れない場合は、お問い合わせからご連絡いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。

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