アルミ製ニードルピンが外れない
アルミ製のニードルピンが外れずお困りとのことで、取り外しの依頼を受けました。アルミ製のピンは、ネジが傷んでいたり、ネジ山にゴミや異物が入り込んでいると、外すのが非常に困難になることがあります。
今回は、外れなくなった3本のピンのうち、2本は潤滑剤とネジザウルスを使って取り外すことができました。しかし、残る1本は短くなりすぎてネジザウルスでつかむことができなかったため、ヤスリで表面を平らに整えた後、電動ドリルで穴を開け、逆ネジタップを使って逆回転させて取り外しました。
ドリルで穴を開ける作業は毎回緊張しますが、細いドリルから徐々に大きなサイズへと段階的に穴を広げ、逆ネジタップがしっかり食い込むまで慎重に進めました。
もし同様のトラブルでお困りの方がいれば、お気軽にご相談ください。
短くなったニードルピンの取り外し
写真のように、ここまで短くなったニードルピンはピン回しはもちろん、ネジザウルスでもつかむことができず、通常の工具では取り外しが困難です。
そのような場合は、以下の手順で取り外します。
- ピンの先端をヤスリで平らにする。
- 電動ドリルで穴を開ける。
- 逆ネジタップを使い、ピンを逆回転させて取り外す。
今回は作業中の写真を撮り忘れてしまいましたが、取り外し後のピンの写真をご覧ください。なお、この作業は慎重に行わないと、スパイクシューズのネジ穴を傷めたり、エアが入っているスパイクの場合はドリルで穴を開けてしまい、パンクさせるリスクもあります。


ピンが長ければネジザウルスで外せる可能性も
ピンのネジがそれほど傷んでいなく、ある程度のピンの長さがあればネジザウルスで取り外せることが多いです。その際は、以下の手順をお試しください。
- 呉556などの潤滑剤を吹きかける。
- 10分程度待つ。
- ネジザウルスを使って慎重に取り外す。
今回のケースでは、この方法で2本のピンを取り外すことができました。
トラブルが発生した際の参考になれば幸いです。


アルミ製のニードルピンについて
アルミ製のニードルピンは軽いのですが、柔らかいため、取り付け時に注意が必要です。スパイクのネジに問題があると、ニードルピンのネジがすぐに傷んでしまいます。必ず手で最後まで取り付けてからピン回しで固定してください。
硬い状態でピン回しを使って無理やりねじ込むと、ネジが焼き付いてピン回しで外せなくなることがあります。

自分でピンを外す場合は
なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。それでも取れない場合は、お問い合わせからご連絡いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。
