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ニードルピンが外せない Part.22

目次

Adidasのアディゼロ プライム SP 3のニードルピンが取れない

3か月ほど前にご依頼があり、シーズンが終わったら修理依頼したいとのことでした。シーズンが終わり、修理を依頼されました。

依頼内容

現在使用しているのは、貴社の軽量ニードルピン7mmです。 蛇足かもしれませんが、スパイクはadidasのprime sp3を使っています。

アルミ製のピンはピン回しで外せないときに、ネジザウルスで無理に回すと折れてしまうことがあります。今回は、ネジザウルスで外せる可能性があると思い、実施しましたが結果的に折れてしまい、ドリルを使うことになってしまいました。

最初の依頼時の状況

今回も動画撮影をしていたので、今回も写真は少ないです。取り外しの方法は動画でご確認をお願いします。

外れたピン(ネジにゴミが付いてました
外れたところ

作業手順は下記通りです。

STEP
取れないピンのところに潤滑剤を吹き付け

事前に吹きかけておくと、ネジ部に浸透しやすくなるので、最初に吹き付けておきます。この時にハンマーで振動を与えて、潤滑剤が入りやすくします。

STEP
ピンの側面をヤスリで平らにする

ネジザウルスで回すときに、空回りしてしまう場合は、ピンの側面を2面削って、回しやすくします。

STEP
折れてしまったら、ドリル加工の準備

上記方法で取れたら良いのですが、今回はピンが折れてしまったので、ドリル加工の準備をしました。

STEP
ヤスリでピンの先端を平らにする

ドリル加工するために、ピンを平らにします。ここが凸凹だと上手く、ドリル加工がうまくできません。

STEP
ドリルで穴を開けます

ドリルを使って、穴を開けます。最近使っているドリルの太さはφ2.5㎜です。Nikeの場合は、ソールと底面の間にエアがある場合があるので、エアがある場合はエアまで貫通しないように深さを調整します。

STEP
ドリルで穴が空いたら、エクストラクターをハンマーで打ち付けます

ドリルの太さに合う、エクストラクターを穴に打ち込みます。打ち込み後、再度、潤滑剤をネジ部に吹き付けておきます。

STEP
エキストラクターを回して、取り外しを行います

エキストラクターをペンチなどで回して、ネジを取り外します。なかなか外れないときは、潤滑剤が浸透するように一晩くらい置くときもあります。それでも取れない場合は、ピンの袴部を削ってネジにかかるテンションを減らせば、回すことができるようになります。

こんな感じで折れたピンはいつも取り外しています。今回の取り外しの状況をYoutubeにアップしました。参考にしてください。

YouTube
【スパイクピン外し】外れなくなったピンを取ってたら、折れちゃいました。 SPIKESが行っている取れないピンの取り外し動画です。これを見ると、自分でも折れたピンを取り外せるかもしれません。自分でできない場合は、SPIKESまでご連絡ください。取...

余談

今回、ピンを取り外してみると、ネジ部にゴミが付いてました。このごみはスパイクシューズから出たごみに見えます。ピンを交換する場合は、ネジ部に異物が無いか綿棒などで綺麗にしてください。異物が入った状態でピンを取り付けると、外すときに抵抗が増えて撮れなくなる可能性があります。

ニードルピンが取れない場合は

なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。

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それでも取れない場合は、下記より依頼いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。

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