アシックスのCOSMORACER LD 3のニードルピンの一つが取れない
このたび、「COSMORACER LD 3」をご購入いただいたお客様より、ニードルピンが外れなくなったとのご相談をいただきました。お客様は、当社ウェブサイトでご案内している「CRE5-56」を塗布のうえ、ネジザウルスを用いて取り外しを試みられたとのことですが、ピンは外れなかったとのことです。
スパイクの写真をお送りいただき確認したところ、ピンのハンドルの掛かり部が損傷しており、ネジザウルスでも空回りしてしまう状態と判断させて頂きました。そのため、ヤスリ等でピンの側面に平らな面を作成できれば、ネジ部に砂などの異物が混入していない限り、取り外しは可能であると判断し、スパイクを当社宛にご送付いただくこととなりました。
当社にスパイクが到着後、「CRE5-56」よりも潤滑性に優れた潤滑剤を使用し、ネジザウルスを用いて取り外しを試みました。しかしながら、ピンのハンドル掛かり部分が摩耗して丸くなっていたため、ネジザウルスが空回りし、取り外しには至りませんでした。
そこで、ピン回しの掛かり面にヤスリを用いて平らな面を作成し、さらにその平面の面積を広げたうえでネジザウルスを使用したところ、無事に取り外すことができました。
なお、ヤスリ掛けは慎重に行わないと、削る角度が平行にならず、かえって掛かりが悪くなる恐れがあります。また、削りすぎた場合には、ピンをネジザウルスで取り外す際に折れてしまう可能性もございます。そのため、ヤスリ掛けを行う際は、十分ご注意いただきながら作業を進めていただけますようお願い申し上げます。


取り外してみたピンを確認すると
取り外したピンを確認したところ、いくつかの点で違和感を覚えました。まず、ピンのネジ部がやや長く、またその色味が黄色がかって見えたため、詳細に調査いたしました。ネジ部の寸法を測定したところ、長さがおおよそ6.5mmあり、このことから本ピンはレジナスガード取り付け時に使用される「ゴールドピン」であることが判明いたしました。
おそらく、何らかの手違いにより誤って取り付けられたものと思われます。ゴールドピンは通常のニードルピンよりもネジ部が長いため、今回のように取り外しが困難になる要因となった可能性がございます。
さらに、ネジの先端がスパイクのインソールに接触していた可能性もあり、その結果、装着時の履き心地に影響があったことも考えられます。
つきましては、今後同様の事象が発生しないよう、十分ご注意いただけますようお願い申し上げるとともに、念のため本件についてご連絡させていただきました。

自分でピンを外す場合は
なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。それでも取れない場合は、お問い合わせからご連絡いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。
