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ニードルピンが外せない Part.5

目次

アシックスのEFFORT 13の二段平行ピンが取れない

このたび、「EFFORT 13」をご使用中のお客様より、ニードルピンが外れなくなったとのご相談をいただきました。

お客様はまだ2回しかスパイクをご使用されておらず、「ピンを交換して引き続き使用したい」とのご希望でした。お送りいただいたスパイクの写真を拝見したところ、ネジザウルスを使用すればピンの取り外しは可能であると判断。また、万が一回らない場合でも、ピンのかかり部分をヤスリで平らに整えれば簡単に外せると予測しておりました。

当社に届いたときのピンの状況

しかし、実際には予期せぬ落とし穴が待っていました。

当社にスパイクが到着後、ピンの状態を確認したところ、ハンドルのかかりは一部残っていたものの、ネジザウルスで力をかけても十分に掴めず、回すことができませんでした。もちろん潤滑剤も使用しましたが効果は見られません。

次に、ピンかかりの部分をヤスリで平らにして再度ネジザウルスで回そうとしましたが、ここで問題となったのが、「レジナスガードを外して2段平行ピンを装着していた」という点です。この影響で、レジナスガードの取り付け部の段差がヤスリがけの妨げとなり、十分な作業スペースを確保できませんでした。

その結果、ある程度ヤスリをかけた段階でネジザウルスを使って回したところ、ピンが途中で折れてしまいました。ピンが折れると、ネジザウルスで掴むことができなくなり、今度はドリルで穴を開け、逆ネジを切って外す方法に切り替えました。

ヤスリ掛け
ピンが折れた

ところが、2段平行ピンの材質が非常に硬く、ドリルではほとんど穴を開けられません。結果として、ドリルの刃を3本も折ってしまう失態を犯し、写真を撮る余裕もないほどの難航ぶりでした。

ドリルで穴あけ中

最終的には、ルーターでピンに溝をつけ、タガネを使って無理やり回すことでようやく取り外しに成功しました。しかし、この過程でレジナスガードの取り付け部のプラスチックをヤスリとタガネで叩いたため、かなり損傷を与えてしまいました。

多くの時間を費やしてしまいましたが、最終的にはお客様に状況をご報告し、「練習用としては使用可能」とのご了承を得たうえで、スパイクを返却いたしました。

今回の作業で得られた反省点は以下のとおりです:

  • 「簡単に外せるだろう」と油断していたこと。
  • 2段平行ピンの材質が予想以上に硬く、ドリルの刃を何本も折ってしまったこと。
  • タガネでの取り外しが初めてだったため、スパイク本体に傷を多く付けてしまったこと。

今後はこうした反省を活かし、技術力の向上に努め、スパイク本体を傷つけることなく安全・確実にピンを取り外せるよう努力してまいります。

今回の経験を糧に、これからもスパイク再生の技術を高め、より良いサポートを提供していきたいと考えております。

最終的に取れたが、かなり傷をつけてしまった。

ニードルピンが取れない場合は

なかなか取れないピンを外す場合は、下記を参照ください。それでも取れない場合は、お問い合わせからご連絡いただければ、スパイクの状態を聞いて取り外しの可能性をご連絡させて頂き、当社で取り外し作業を行うことも可能です。

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