ミッション1. 接地を調査せよ
走りに必要な機能を最小限にして、最高の靴下を作ろう。
この言葉からプロフェッショナルソックスの開発が始まりました。
そのため、足の接地の違いを検討しました。
接地の種類
- リアフット接地、ヒールストライク(後足着地):
- 接地時に足が着地するのはかかとの部分です。
- 伝統的なランニングのスタイルであり、多くのランナーがこの方法で走ります。
- かかとから土踏まず、指先と体重が移動します。
- フォアフット接地(前足着地):
- 接地時に足が着地するのは母指球です。母指球からつま先に体重が移動します。
- より前方に体重がかかります。
- このスタイルは、かかとへの衝撃を軽減させ、脚の筋肉を活用しやすいと言われています。
- ミッドフット接地(中足着地):
- 足が床に触れる際、中足部分が最初に接地します。
- ヒールストライクとフォアフットストライクの中のスタイルです。
- より均等に体重が分散されるため、バランスが取りやすいとされています。
短距離と長距離での走りの違い
短距離
ほとんどの短距離選手は、足裏の前部分で接地する「フォアフット接地」で走っている。
人が素早く地面を蹴る際には、足部の前面、具体的には足の指の付け根で床を蹴り出します。この際、ヒールストライクでは接地は踵、中央部、そして指先へと荷重移動がなされます。フォアフット接地では母指球への接地から直接前足部蹴り出しへと進むため、重心の移動に伴う手間が軽減されます。
そのため、フォアフットグラウンドは、グラウンド時間が短縮され、それに伴い(足の回転数)が増加し、結果として走行速度が向上する傾向があります。このことから、短距離ではフォアフット走法が一般的となっています。
長距離
長距離ランナーの8割ほどが、リアフット接地を主に採用していると言われています。また速度が向上するため、一流選手のなればなるほどフォアフット接地の採用が増加する傾向が見られます。
・フォアフット接地の日本選手では大迫傑選手が有名。ケニア選手のほとんどがフォアフット接地で走っています。
フォアフット接地にターゲットを決定
靴下を調べてみると、接地に対して記載しているものがない。それであれば接地によって違いのある靴下を作ってみようと考えました。当社は陸上競技者、ランナーや練習用に使える5本指グリップソックスSTを作った経験から、スプリンターや一流選手に満足いただける靴下を作りたいと考えました。そこで、スプリンターの多くがフォアフット接地であり、一流選手のランナーがフォアファット接地で走っているなら、フォアフット接地に特化した靴下を作ってみるのも面白いかもしれないと思い、検討を進めました。
次回 ミッション2. フォアフット接地に適した滑り止めとは?
次回はフォアフット接地に適した滑り止めのレイアウトについてを書かせて頂きます。
開発した五本指グリップソックスPROについては下記を参照願います。